今日は、フルタイムワーク&妊婦の時に宅建の資格に独学で一発合格した勉強法をお伝えします。
なお、私が合格した年は2016年で、本格的に勉強を開始したのは9月頃(試験まで1ヶ月半あまり)。得点は41/50(5点免除あり)でした。
ここでお伝えする勉強法は、「たった1週間で合格!」「たった●時間で合格!」なんていう無理難題かつ胡散臭いものではありません。
「ある程度の期間と意思があり、そして効率的に勉強ができていれば、独学で合格は余裕で可能」な明確な理由をご説明していきます。
- 宅建の資格がほしいけど、スクールに通いたくない
- 実務経験や建築・不動産に詳しくない主婦でも合格できるか知りたい
- ハクのつく資格がほしい
宅建は独学で合格できる!合格当時の私の状況
何でもいいから資格が取りたい、でも出来れば就職活動に強い資格がとりたいと思った時、必ずと言っていいほど名が挙がるのが「宅建」ですよね。
「宅建」とは正確には、「宅地建物取引士」という名称で、宅地建物取引業法(宅建業法)に基づいた国家資格の名称です。
人気の資格なだけあって、なんと昨年度の受験人数は20万人!
しかしながら、合格率は15%程度となかなか低い。
こんな狭き門な資格に独学で受かることなど果たしてできるのか・・・。7月頃から勉強を開始しましたが、当時の私も気負いしていました。
合格率15%なんて受かるわけないよ・・時間とお金が無駄になったらやだな・・・
ちなみに、合格した年、私は不動産会社に入社し、新社会人として働き始めたピカピカの1年生でした。そこで入社早々「もちろん、宅建とるよね?」の無言の圧力。
やばい、落ちたらこの会社にいられない・・!
本気でそれぐらい思ってました。
でもでも、大学はバリバリの文系学部、不動産なんて「ファット?」な状態からのスタート。
なんとか7月頃からゆるく勉強を開始しましたが、8月、なんと妊娠が発覚。
すぐに吐きづわりで1ヶ月で体重が5kgも減る事態。正直、勉強どころじゃない・・・という生活を送っていました。
そして9月頃、まだまだつわりもあるけど、妊娠して宅建落ちてちゃ、「生まれてくる子供に合わす顔がない」と思い、ここから一念発起。
その際に実際にした勉強方法を次からお伝えします。
参考書を1冊決め、まずは一読する
まずは、これからどんな内容を勉強していくのかざっくり目を通す意味で、参考書を一読(全ての単元読む)してみてください。
読書する感覚よりも、少し覚える気をもつ、くらいでこの時は大丈夫です。
というのも、人間は一度見て覚えられるような優れたものではありません。
ですが、私たちは限られた時間で勉強する訳ですから、あんな分厚い参考書を何度も何度も繰り返し読んでる時間ももちろんありません。
また、この時、参考書はコロコロ変えず、一度これと決めた1冊を通読するようにしましょう。
複数目を通す時間がないので、決め打ちで大丈夫。結論、全て試験は宅建業法に基づき出題されるのですから、どの参考書も大きく違いはありません。
初心者が宅建に合格するのに必要な時間は一般的に300時間(2.5時間/日を3ヶ月継続)と言われていますがあくまでも目安です。
時間数にとらわれ過ぎて、全ての時間を参考書を読むことに費やすことのないよう、効率的に勉強することの大事さを忘れないようにしましょう。
問題集を1冊決め、全て解く
ちょっと待ってよ!まだ参考書を一周しただけで全然頭に入ってないのに問題なんて解けないよ!
という声は100も承知です。
「問題集を1冊決め、全て解く」というと、サラサラ難しい気がしますが、こう言い換えるとどうでしょう。
「問題集を1冊決め、答えを見ながら全て解く」
これだとできそうじゃないですか?流れはこうです。
一度問題を見て、考える。 答えはもちろんわからない。 じゃあすぐに答えを見て、解説も一緒に見る。
なぜこうするかの答えは明瞭で、とにかく試験の言い回しに慣れることです。
宅建の試験は独特の文章で、中には意地悪問題まであったりします。そんな「癖の強い言葉」に一刻も早く慣れるためです。
参考書を一読するだけでいいと言ったのはこの理由からです。
参考書はすごく綺麗な言葉で綺麗に噛み砕いていてくれて、読んでいると勉強した気になるし、理解した気になります。
しかし、実際の問題を目にすると固まってしまいます。
そんなことにならない為に、参考書はほどほどにして問題集を解いて行きましょう。
移動中や隙間時間を全て一問一答アプリに費やす
これ、めちゃくちゃ大事です。
主婦の方や、フルタイムで働いているかたはなかなかまとまった時間が取れないことが多いですよね。
また参考書や問題集が分厚くて持ち歩けない、なんてことも多いかと思います。
先ほどの「問題集を答えを見ながら解く」ということと取り組む理由は同じですが、アプリの場合、一問一答形式になっており、時間がない中でもすぐに問題に取り組めますし、答えもすぐにわかります。
圧倒的に効率が上がります。これは絶対にやってください。
机に座って勉強する時間だけが勉強時間ではありません。
繰り返し繰り返し行いやすい形態を取り込むことで「なんか今日勉強したくないな、忙しいんだよな」という日も「とりあえずアプリで何問か解いておくか」と勉強することへのハードルが下がり、継続しやすくなります。
過去問直近10年分を時間を測って解いてみる
さて、問題にも慣れ、アプリで一問一答を繰り返し、どんな内容が出るのかがだいたいわかってきました。
いよいよ大詰めです。
過去問10年分を1年ずつ「時間を測って」解いてみましょう。
この時、試験まで時間があるようなら直近3年は2周目することもおすすめします。
今まではひたすら問題を解くことに慣れる、問題を知る、知識を蓄える、ことに注力してきました。
ここからは時間との戦いです。
もし、時間が足りないようであれば、解くスピードをあげる為に一問一答を繰り返しましょう。
それでもどうしても足りないのであれば、自分の得意科目を重点的にとき、苦手科目を解くのに割く時間は短くしましょう。
そう言った調整を1年解くごとに行い、自分がどの科目に強いのか、どこで時間が足りなくなるのかを分析します。
問題の傾向と自分の強み・弱みを知る
過去問を解くとある程度傾向が見えてきます。
例えば、「宅建業法」は比較的難易度が易しく、一問一答や過去問そのまま出ることが多いです。ここは他の受験者さんも正答数が高いところなので、確実に点数を取りにいくようにしましょう。
次に「法令上の制限」は「宅建業法」ほど易しくはありませんが、どんな規制をするための法律なのか、誰を守るための法律なのかなど前提を頭に入れながら暗記していけば身近に感じながら勉強ができるはずです。
「民法」は一番点数が取りづらい問題です。過去問にはない初見問題が出題される傾向にあります。しかしながら、その問題は誰だって初見です。正答数も高くないので、来たる初見問題に怯えることは何もありません。ただただ、一問一答を繰り返し暗記していくことに徹してください。
最後に自分の強み・弱みを知ることです。時間が取れない中、取捨選択が必要になる場合があります。私の場合、法令上の制限がなぜか苦手だったので宅建業法をとにかく落とさないことを念頭に入れラストスパートは業法に力を入れました。
まとめ(傾向を知り、繰り返す)
妊娠中に1ヶ月半本気で勉強をして、合格を勝ち取った勉強法をご紹介しました。
- 参考書を1冊決め、一読する
- 問題集を1冊決め、答えを見ながらとく
- 一問一答アプリで繰り返し問題に慣れる
- 過去問10年分を時間を測りながらとく
合格率15%とはいえ、受験者20万人全員が全員真面目に取り組んでいる訳ではありません。
「なんとなく受けてみよかっな」「そういや建築学科だしとりあえず受けとくか」そんな人たちもたくさん受験します。
「絶対に受かる」という信念をもち、効率的に勉強に取り組めば、主婦でも妊婦でもフルタイムワーカーでも、誰でも受かります。
ぜひ合格を勝ち取ってくださいね!
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