- 育休明け1ヶ月で退職するのはずるい?
- 育休明け1ヶ月で退職したとき保育園や失業保険はどうなる?
育児休業から復帰して1ヶ月。
仕事と家庭のペースができる人もいれば、
- やっぱりもう少し子供と一緒にいたい
- 熱が出る頻度が多すぎて会社に申し訳ない
- 仕事内容や人間関係にストレス
などの理由から「もう退職してしまいたい…」と考える人も実は少なくありません。
結論から言うと、育休明け1ヶ月で退職は「可能」です。
本記事では、育休明け1ヶ月での退職理由や、各種手当がどうなるかを解説します。
関連 ワーママがしんどいしつらい…私には無理だった|辞める前に検討したこと
関連 育休中に取ってよかった資格7選!転職やキャリアアップ・子育てに役立つおすすめを紹介
育休明け1ヶ月で退職するのはずるい?主な退職理由
育休明け1ヶ月で退職する人の主な理由は以下のようなものがあります。
- 配属先が子育てママにあっていない
- 子供や自身の体調不良
- 夫の転勤
配属先が子育てママにあっていない
出産前まで働いていた部署に戻れず、育休明けの配属先が変わってしまうことも。
配属先の影響は以下のようなこともあります。
- 営業職になって残業が当たり前
- 短時間勤務だとミーティング時間が合わない
- 急な体調不良で休みづらい
- 上司が子育てについて理解してくれない
このように時間に拘束があるママの希望する働き方でなかった場合、まずは人事に異動の申し入れをし、それでも解決しない場合は退職する方も多いでしょう。
育休明けの1ヶ月目は子育てと仕事のペースを作っていく期間。
そんな時期でも配慮が感じられない、ストレスや負荷がかかりすぎる状況であれば退職を視野に入れる人もいます。
子供や自身の体調不良
自宅保育→保育園に行くと、必ずと言っていいほど風邪をもらってきます。
時期によっては流行病になることも。すると育休復帰後すぐから有給がなくなる…なんてことも珍しい話ではありません。
また子供の熱は強力なので、看病をしているとママ自身に移ってしまうこともあります。
すると心も身体のしんどくなり、退職した方がいいのでは…と考えるママも多いです。
夫の転勤
夫の転勤によって、育休明け1ヶ月でも退職する方もいます。
こればかりは誰も予測できない事象なので、転勤先に勤務地がない限りは、退職せざるを得ないでしょう。
育休明け1ヶ月で退職したら、保育園や失業保険はどうなる?
育休明け1ヶ月で退職した際のいくつかの疑問にお答えします。
- 育児休業給付金は返金しないとだめ?
- 保育園は退園になる?
- 失業手当はもらえる?
育児休業給付金は返金しないとだめ?
育児休業給付金は、返金する必要はありません。
しかしながら、育児休業給付金は育休終了後に職場復帰を全手とした給付金のため、育休取得の際から退職を予定している場合は受け取ることができません。
ただし今回の場合は、育休取得時には職場復帰の意思があり、実際に復帰もしているため、返金の必要はありません。
育児休業給付金の受給資格確認後に、退職する予定となり、退職した場合は、その退職日を含む支給単位期間の一つ前の支給単位期間までは支給対象となります(支給単位期間の末日で退職した場合は当該期間も含む。)
厚生労働省 Q&A~育児休業給付~
保育園は退園になる?
保育園は退園になるかどうかは、預けている保育園によります。
基本的に保育園は勤労や妊娠・出産、介護など「保育が必要な理由」がなければ預けることができません。
退職し、専業主婦になる場合は、保育を必要な理由に当てはまらないことが多いため、期間内を過ぎると退園になる可能性があります。
一度お住まいの役所で確認してみましょう。
失業手当はもらえる?
育休明け1ヶ月で退職しても、失業手当をもらうことができます。
失業保険の給付資格は、過去2年間に雇用保険に1年以上加入していることですが、この過去2年に育休の期間は含まれません。
なのでもらえる方が大多数ではないでしょうか。
しかし、失業保険はあくまでも次の転職活動をしている人(会社を辞めてもまた働きたい人)にもらえる手当です。
退職して専業主婦しか考えていない!という場合は受給できないので注意してください。
妊娠・出産・育児を理由に退職する場合は、特例措置として失業給付の受給対象期間を1年から最大4年間伸ばすこともできます。もし、一旦専業主婦にしたいが、4年以内に再就職を考えている場合は失業給付の延長を申請しておきましょう。
育休後1ヶ月で退職してずるいと思われないための対処法
職場の中には「育休後1ヶ月で退職してずるい」と思う方もいるかもしれません。
そう思われないための対処法をいくつか紹介します。
- 就業規則を確認しておく
- 退職の伝え方に配慮する
- 引き継ぎを率先して行う
就業規則を確認しておく
育休明け1ヶ月で退職すること自体は法的に全く問題はありません。
しかしながら、退職を申し出る前に就業規則をきちんと確認しておきましょう。
退職したい時期から逆算して会社に伝える必要があります。
こちらに落ち度がないよう、確認した上で退職したい旨を伝えるようにしましょう。
退職の伝え方に配慮する
「子育てに専念したい」と理由はいささか弱く、それならば育休期間にわかっていたのになぜ復帰後1ヶ月で…?と思われかねません。
また「勤務条件が合わない」という現在の配属先に関する理由も、配置換えをすればすむよね?と言われると退職を決める理由にはなりにくいのが現実です。
職場の上司や同僚に「それはどうしようもないよね…」と思ってもらえるのに有効な理由を紹介します。
- 産後の体調不良・子供の体調不良
- 家族の転勤
- 親の介護
退職の意思が固い場合は、職場の不満を理由にするよりも、体調不良や第三者(夫や両親)を理由にする方が円満に退職が進むでしょう。
引き継ぎを率先して行う
育休明け1ヶ月で退職する場合は、そこまで引き継ぐものも多くないかもしれません。
しかし、引き継ぐ予定の方へは率先して書類を作るなどの誠意を見せるとより円満に退職できるでしょう。
また、退職が決まった際は新たにお仕事をふりにくいので、忙しい時には目が届きにくい書類整理など、部内の人ができていない雑務をしっかりやり遂げることも大事です。
育休明け1ヶ月で実際に退職した私の体験談
実際に私は育休明け1ヶ月で退職しました。
厳密に言えば、育休明け1ヶ月で退職したい旨を上司に伝え退職届を出し、育休明け2ヶ月で退職をしました。
- 退職した理由
- 退職したメリット・デメリット
私が育休明け1ヶ月で退職した理由
私が育休明け1ヶ月で退職した理由は、ズバリ「子育てと会社勤めの両立が難しかった」です。
1人目を出産した際は、若さや親の協力、旦那の仕事が割と早く終わるような環境だったため、フルタイム勤務をしていました。
流石にフルタイムは難しい…と思い、2人目の時は2時間の短時間勤務で育休から復帰。
しかし、現実は…
- 短時間勤務だと部内のミーティングに出れない、時間を私に合わせてもらうなど気を遣う
- 2人子供がいるため体調不良の確率が単純に2倍
- 旦那の仕事が忙しく、送り迎えは基本的に私が担当することに
- 長男が来年1年生のため、どちらにせよ壁にぶち当たる
などなど…本当に色々な理由があり、退職を決意しました。
育休明け1ヶ月で、以下のような理由を上司に伝えました。
- 旦那が激務で子育てに参加できない
- 両親も若くなく、頼ることができない
やめるのはもったいない、在宅にしてはどうか?など話を聞いてはくれましたが、私に続ける意思がなかったこと、今なら引き継ぎもそこまで大変ではないこと、などから1ヶ月後の退職が決定しました。
実際に育休明け1ヶ月で退職してどうだった?
もちろん新卒からお世話になっていたので恩や、せっかく正社員で入ったのにもったいないかな…など思うこともありましたが、結論、退職したことに全く後悔はありません。
早めに退職していたため、小学1年生の壁も無事に乗り越えることができました。
今は、下の子が小学生になるまでは正社員として働くつもりはなく、在宅でできる業務委託をメインでお仕事をしています。
育休明け1ヶ月で退職するのはずるい?まとめ
本記事では、育休明け1ヶ月で退職するのはずるいのかをまとめました。
結論、育休明け1ヶ月で退職は全く問題ありませんし、きちんと順序立てて退職すればずるいこともありません。
お仕事を続けるのももちろん大事なことですが、家庭やご自身の気持ちがあってこそ続けられることだと私は思います。
退職を伝えるのは非常に勇気が入りますし、今後の生活に対する不安もあるでしょう。
退職前に家計の相談をプロのFPに相談しておくのも心の安定につながるかもしれません。
おすすめなのは保険チャンネル。
最大の魅力は「大手の安心感・何度相談しても無料」なこと。
ライフプランの見通しが経てば、
- この時期だったら仕事をやめても旦那の給料でいけるかもしれない
- 正社員じゃなく、パートという選択肢もありかもしれない
- 保険を見直せば万が一の時も安心かもしれない
など、ワーママの不安を少しでも和らげることができるはずですよ。
コメント