歩行器や手押し車は赤ちゃんによくない?デメリットはある?実際に使ってみて解説
- 歩行器や手押し車は赤ちゃんによくないの?
- 歩行器や手押し車を使うとどんな影響があるの?
- 実際に使っている人の声が気になる!
こんなお悩みを解決する記事です。
私も同じような経験があり、購入に慎重になったことがありました。
この記事では次の内容を、医師の見解や先輩ママの声から分かりやすく解説します。
いきなり結論ですが、歩行器と手押し車の使いすぎは良くないです。デメリットもあるので。。。
また、どちらかを使うなら「手押し車」をおすすめします。なぜなら歩行器よりも手押し車の方が赤ちゃんによい影響を与えるから。
うちは手押し車を購入しましたが、良かったと感じているよ。
使い方を間違えなければ、子供の成長を支える良い教具です。
本記事を読んで、歩行器と手押し車について正しい知識を学んでいきましょう。
歩行器や手押し車は赤ちゃんによくない?デメリットを紹介
赤ちゃんの歩行を助ける歩行器や手押し車は、お座りやつかまり立ちの頃から使えるアイテムです。
一緒にされやすい2つのアイテムですが、一体どんな違いがあるのでしょう?
歩行器ってなに?赤ちゃんはいつから使うの?
赤ちゃん用歩行器は、まだ自分で歩けない赤ちゃんの歩行を全面的に助けるアイテムです。
車輪付きのドーナッツ型のテーブルに足を通して使うものが一般的で、バランスの取れない赤ちゃんの転倒を防ぎながら歩行をサポートしてくれます。
対象年齢は7か月以降とされていますが、神奈川県立こども医療センター総合診療科部長の松井先生は次のような注意を促しています。
歩行器を使い始める時期として生後7カ月以降が適当とされていますが、軽い支えで座れてハイハイができるようになっていれば歩行器を使うことができる段階です。ひとり歩きができるようになったら、歩行器は使わないようにしましょう。
引用:【医師監修】赤ちゃんに歩行器は必要? 歩行器のメリットとデメリット、歩行器を使うときの注意点について
歩けるようになったら卒業だね!
手押し車ってなに?乗れるものもあるの?
手押し車は、赤ちゃんが手で車を押してバランスを取りながら歩くおもちゃです。
一般的にはつかまり立ちのできる8か月頃から遊べるようになります。
歩行を助けてくれるので、まだ歩くことのできない赤ちゃんに歩く楽しさを教えてくれます。
歩行器よりも自分でバランスを取るのが特徴
手押し車は押す以外にも、楽しい機能がついているものがあります。
- 乗用玩具にもなり、足けり車として乗って遊べる
- おもちゃを乗せる場所があり、運んで遊べる
- ボタンを押すと音が鳴って楽しい
そのため自由に歩けるようになった後でも長く遊べるものが多いです。
歩行器や手押し車は赤ちゃんの発達によくない?
歩行器や手押し車は「赤ちゃんの身体的発達によくない」という噂を聞くことがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
バランスを取るのが苦手になる
実は歩行器や手押し車は、赤ちゃんの歩く練習にほとんどなっていません。
実際に歩くときの姿勢・バランスの取り方とは、違う動きだからです。
特に歩行器はつかまり立ちができなくても使えるように設計されているため、自分でバランスを取る必要がありません。
手押し車も前かがみでバーを握って体を支えるため、歩くときの姿勢とは異なります。
つまり歩くための力は、歩行器・手押し車でつけることはできないのです。
さらにこれらを長時間使用することで、立つ筋力や歩く筋力を鍛える時間が減ってしまう恐れもあります。
そのため、鍛えられるはずのバランス力もつかなくなってしまうのです。
歩行器や手押し車は、必要以上に使い過ぎないように注意が必要です。
将来の運動神経に関わる
特に歩行器は、将来の運動神経に影響を与えてしまう可能があります。
松井先生は歩行器の注意点として、次のことを示唆しています。
歩行器を使って移動する方法は、実際に自分の力で歩く方法とは異なるため、歩行器での移動に慣れた赤ちゃんが歩こうとしても足が出ません。また、歩行器で移動するときはつま先で蹴って移動するため、つま先で歩く癖がつきます。
引用:【医師監修】赤ちゃんに歩行器は必要? 歩行器のメリットとデメリット、歩行器を使うときの注意点について
つまり「歩行器を使用し過ぎると、歩き方に変な癖がついてしまう」ということです。
歩く前に変な癖がついたら大変!
また、歩行器はまだ歩けない月齢の子が使用するアイテムです。
『まだ歩けない=筋肉・骨がまだ歩く準備ができていない』ということなので、器具を使って無理歩かせる行為は赤ちゃんの身体にも大きな負担がかかります。
もし使用するのであれば、
- 1回に使用する時間は20分以内
- 1日のトータルを2時間以内
に抑えるようにしましょう。
歩く練習になればと思ったのに…。歩行器の使用は減らすべきですね。
一方、手押し車は歩く練習には直結しないものの、赤ちゃん自身の力に頼る部分が大きいのでマイナスの影響は少ないです。
赤ちゃんに歩行器や手押し車が良くない(4つのデメリット)
赤ちゃんが歩行器や手押し車を使うときの4つのデメリットはこちらです。
- 騒音問題が心配
- 使用期間が短い
- 意外と危険!目が離せない
- かなり場所を取るから邪魔になる
騒音問題が心配
歩行器や手押し車の音は思ったよりも響いてしまいます。
赤ちゃんが本能のままに使うので、「少し静かに」なんてことは難しいですね。
音が心配な場合は、防音効果のあるマットを敷くことで多少改善が望めます。
使用期間が短い
歩行器は、使用期間がとても短いです。
推奨月齢は、お座りができるようになる7か月頃~ひとり歩きができるようになる15か月頃までです。
個人差はありますが、歩行器が使用できるのは半年~1年くらいでしょう。
他のおもちゃは適齢期が過ぎ使ってもマイナスの影響はありませんが、歩行器は身体能力の発達に影響を与えるため、ひとり歩きができるようになったら卒業しなければなりません。
適齢期が過ぎたときに「乗りたい!」ってせがまれたら困っちゃうな
手押し車なら、長い間使用できますよ!
手押し車は歩く練習にこそ直結しませんが、長い期間遊べるおもちゃとして優秀です。
押して歩く以外の用途がついている手押し車なら、成長に合わせて遊び方も変わっていきます。
意外と危険!目が離せない
歩行器や手押し車で一番注意すべきは思わぬ事故の発生です。
まだ歩けない赤ちゃんにとって、歩行器や手押し車で自由に動けるのはとても楽しいものです。
好奇心旺盛な赤ちゃんは、どんどん探検の範囲を広げていきます。
大人では問題のないような玄関やお風呂場などの低い段差でも、思わぬケガにつながってしまう恐れがあります。
また、アイロンやストーブなどのの火傷も気を付けましょう。
赤ちゃんの行動には予想がつきません。
危険がないように大人がしっかり見守るようにしてください。
かなり場所を取るから邪魔になる
歩行器の幅は60~75cmが主流のサイズで、一人用のコタツとほぼ同じ大きさです。
そのため、使う部屋よっては圧迫感を感じたり、置き場に困ることもあります。
適齢期が過ぎてからの収納に困る家庭が多く、処分に困ってしまうこともあるようです。
成長とともにおもちゃも増えて、収納がいっぱいです。
歩行器や手押し車が赤ちゃんにオススメな理由
歩行器や手押し車のメリットはこちらです。
- つかまり立ちの練習になる
- 歩けることを楽しめる
つかまり立ちの練習になる
つかまり立ちの練習になるのは手押し車のメリットです。
手押し車は歩行をサポートするだけなので、つかまり立ちは赤ちゃん自身の力で行う必要があります。
手押し車で遊ぶことで、つかまり立ちに必要な筋力・バランス力が鍛えられます。
歩けることを楽しめる
赤ちゃんはまだ自分の身体が上手に動かせないため、自由に動けることが嬉しいです。
立ち上がることでいつもより高い位置が見え、歩くことでたくさんの発見があります。
歩行器や手押し車で歩くことが好きになれば、ひとり歩きへの動機付けにもなります。
赤ちゃんの「歩きたい!」気持ちを芽生えさせます
ひとり歩きへの動機付けとして、歩行器と手押し車のどちらにしようか悩まれているのであれば、手押し車がおすすめです。
歩行器にはないメリットが、手押し車にはあるからです。
- つかまり立ちの練習になる
- 8か月頃~小学校低学年頃まで長く楽しめるものもある
- 押すだけでなく、乗れたり・運べたりと色々な使い方ができる
手押し車の方が、使い過ぎの不安もないので安心だね
手押し車はいつからいつまで使える?
手押し車はだいたい生後8ヶ月〜1歳半くらいまで使えます。
1年足らずで利用できなくなってしまうので、おもちゃのサブスクの1つであるIKUPLEでリクエストしてレンタルしたり、ベビー用品レンタルの大手「ベビレンタ
購入するのであれば、長く利用できる乗用玩具にすると良いですね。
おすすめの手押し車や乗用玩具
おすすめの手押し車と乗用玩具をご紹介します。
BRIOの手押し車
BRIOはスウェーデンの老舗おもちゃメーカーです。
法律の規制よりも厳しい条件で製造しているため、安全性が高いのが特徴です。
シンプルで洗練されたデザインが人気で、細部まで心づかいがされています。
この手押し車でも赤ちゃんの発達に合わせて、ハンドルの角度や車輪の負荷の調節が可能です。
BRIOの手押し車は荷車のようなデザインになっています。
お子さんが大きくなるにつれ、自分の大好きなおもちゃを運んだり、お人形さんのベビーカーとしてごっこ遊びをしたり、遊び方も成長していきます。
年齢を選ばないおしゃれなデザインで長い期間遊べます
野中製作所の手押し車
野中製作所の手押し車は、木の温かみが伝わってくるかわいらしいおもちゃです。
国産で作りもしっかりしていることから、長い間使える上質な手押し車と人気を集めています。
メーカー推奨年齢は10か月以上で、ぶつかっても痛くないように角がすべて丸く滑らかに仕上げられています。
管理人もこちらを購入しました。
お気に入りポイント
- 2種類の高さの取っ手があり身体の大きさに合わせて捕まる位置が変えられる
→転倒の危険性が低い - 乗用玩具としても使える
→2歳過ぎても楽しめてコスパが良い - 色味がシンプル
→インテリアとしても部屋に馴染むほど
手押し車・乗用玩具・インテリアと1つで3役こなす優秀なおもちゃです
アンパンマン よくばりビジーカー
「アンパンマン よくばりビジーカー」は人気の手押し車です。
- 手押し車
- 乗用玩具
2つの遊び方ができ、長く遊べるのが特徴。
他の乗用玩具と違い、ガードが付いているため、おすわりのバランスが上手く取れない月齢でも転落のリスクがありません。
アンパンマン、ばいきんまん、ドキンちゃん、コキンちゃんと人気のキャラクターが勢揃い。
アンパンマンのおもちゃは長く遊べるので、コスパも非常に良いんです。
キャラクターもののおもちゃに抵抗が無い方には、こちらの手押し車がベストでしょう。
ロディ
愛くるしい表情で人気の高いロディは、世界中の子どもたちの人気者です。
塩化ビニール製で、空気を専用ポンプで膨らます風船タイプの乗用玩具です。
耐荷重は200kgで大人でも乗ることができるほど頑丈な作りになっており、長い期間楽しめます。
丸洗いが可能なうえ、空気を抜けばコンパクトに畳めるので、衛生面や収納スペースの心配もありません。
家族の一員のような存在のロディ。
帰ってくると「ただいま」を伝えるお子さんもいます。
関連ロディは危ない?何歳まで遊べる?口コミや正しい遊び方を紹介
歩行器や手押し車はよくないか検証したまとめ
歩行器と手押し車についてまとめます。
- 歩行器や手押し車は歩く動機付けにはなるが、練習にはならない
- 特に歩行器の使い過ぎは、将来の運動神経によくない影響を与えることがある
- 手押し車はつかまり立ちの練習になる
- 総合的に判断すると歩行器よりも手押し車の方がおすすめ
赤ちゃんは毎日少しづつ成長しています。
この成長段階を見守りつつ要所で手を差し伸べてあげることが、育児において最も大切なことです。
道具を利用して無理やり次のステップへ引っ張ることは赤ちゃんにとって大きな負担となってしまいます。
歩行器や手押し車に限らず、発達段階に合った手助けをしてあげるよう心掛けましょう。
コメント