妊婦さん、ママさんなら一度は聞いたことがあるであろう言葉『産後の無理は一生祟る』
産後のママ達の身体って、個人差こそありますがみんな傷だらけなので無理をしないに限るんですよね。
「そんなの無理しないと生活できないよ」という方がいるのは、もちろん理解できるんですが、できるだけ無理をしてほしくない…
ということで、この記事では『産後の無理は一生祟る』と言われる理由と、可能な限り無理をしないためのアイデアを紹介します。
これから出産を控えている方、出産したばかりの方、そしてご家族の方はぜひ参考にしてくださいね。
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産後の無理は一生祟ると言われる理由とは?無理をするとどうなる?
昔から「産後の無理は一生祟る」や「産後に無理をすると産後の肥立ち(回復)が悪くなる」と言われています。
出産することによって、ママの身体は例えるなら、交通事故に遭ったくらいのダメージを受けているんです。
どのくらいの程度かは、出産の時間やママの基礎体力によって個人差はありますが、帝王切開だとしたら傷口が、自然分娩だとしても骨盤や会陰切開の傷口が…通常生活している以上のダメージを受けていることに違いはありません。
交通事故に遭った時も、完治する前に無理をすると後遺症が残るといった心配があると思いますが、出産後も、無理をするとのちのち身体や心に不都合が出てくる可能性があるので要注意です。
産後に無理をすると以下のようなことが起こる可能性が高いので「産後の無理は一生祟る」と言われています。
- 身体を壊す
- 心を壊す
- 更年期に影響が出る
身体を壊す
出産時はあらゆる筋肉を使うので、産後は今までなったことが無いようなところも筋肉痛になったり、女性ホルモンの急激な減少で関節が痛むこともあります。
帝王切開の場合は傷口が痛むのはもちろん、会陰切開をした場合でも座るのですら一苦労ですよね。
陣痛がまだ続いているかのような後陣痛に悩まされたり、悪露もしばらく続きますし、授乳時に乳首が痛い!なんてことも。
出産さえ終われば痛みから解放されるんじゃなかったの~!?と泣きたくなる産後ママもたくさんいると思います。
それもそのはず。先ほども伝えたとおり、産後のママの身体は交通事故に遭ったくらいのダメージなのです。
ただ、交通事故との徹底的な違いは、出産は身体に組み込まれた仕組みで体が受け入れられる範囲での力なので、しっかり休養さえすれば元の状態に戻ってくれます。
産褥期と呼ばれるおよそ6~8週間は出産を終えたママの身体が妊娠前の状態に回復するまでの大切な期間です。
国の決まりで産後8週間の女性は就業させてはならない、といった母性保護規定もあるくらいです。
無理をすると、身体を壊してしまうことはもちろん、傷の治りや痛みも長引きます。
出産で赤ちゃんを産んだらゴールではありません。
産まれた赤ちゃんのこれからの成長を支えていくためにも、ママの身体は大切な資本になるので、この時期はいつも以上に周囲に最大限サポートしてもらって、家事代行やファミサポなども駆使して、ゆっくり安静に過ごすのが1番理想です。
心を壊す
出産後、万全ではない自身の体調に加えて慣れない赤ちゃんのお世話。
ゆっくり休みたいのに赤ちゃんが数時間ごとに起きてしまうので、まとまった睡眠もとれません。
抱っこすら緊張してしまうし、うまく母乳もあげられず悲しくなってしまうママも。
赤ちゃんのためだから、もっともっと頑張らなきゃ、と無理に自分を追い詰めてしまうと、心が壊れてしまうので注意が必要です。
この時期の代表的なこころの病気が「産後うつ病」です。
出産後数週間から起こりやすくなり、約10%~15%のママに発症すると言われています。
産後うつの原因としては
- 出産に伴うホルモンの急激な変化
- 慢性的な睡眠不足と疲労
- 家族の理解・サポート不足
- 母親としての心境の変化
- 周囲からのストレス
- 過去や家族のうつ経験
などがあげられます。
産後うつの対処法として、毎日服をちゃんと着替えて、太陽を浴びて、なるべく規則正しい生活を心掛けることが効果的とされています。
ただ、赤ちゃんがいると思い通りに事がすすまなくて当たり前です。
なので、家事も子育ても完璧にしようとは思わず、休息をとれる時にはしっかりととることが大切です。
時には赤ちゃんと一緒にお昼寝をたっぷりしたり、食事は宅配やレトルトで済ませたり、パパや頼れる人に赤ちゃんをお願いして、ママの一人時間を満喫したり…全然OKです!
中には罪悪感を感じてしまうママもいるかもしれませんが、頑張りすぎず心も体もゆっくり休み自分をいたわること、それも産褥期の大切なママの仕事のひとつなんですよ。
更年期に影響が出る
産後に無理をすると更年期に影響が出る、とよく言われていますし、ネットで検索しても「産後の無理」と検索すると「更年期」というワードが出てくるくらいなので、気にする方も多いと思います。
一般的には、この時期に無理をすることによって、更年期障害が起こりやすく、症状が強く出ることがある、と言われていますが、実は、はっきりと因果関係を示した研究結果はありません。
ただ、この時期に体に負担をかけてしまうと、骨盤や子宮を支える骨盤底筋の戻りが悪くなって、更年期時期に婦人科系疾患や尿漏れ、子宮脱や直腸脱などを引き起こしやすくなるリスクもあるようです。
このようなことから、産後に無理をすることで、子宮や骨盤にゆがみやダメージが残り、婦人科系の疾患等を引き起こし、結果として更年期に影響が出る、とされているようです。
産後のこの時期はしっかりと骨盤体操や骨盤ベルトなどをして、骨盤底筋を鍛えるのがオススメですよ。
産後に控えたほうが良いことは?
では「産後の無理」とはどのようなことが言われているのでしょう?
一般的に、産後に控えた方が良いことは次の通りです。
- 激しい運動
- 重たいものを持つ
- 喫煙・飲酒
- 水仕事
- 目を駆使すること
激しい運動
産後すぐにダイエットを始めたい、と考えるママもいるかもしれませんが、産後1ヵ月は激しい運動は禁止です。
出産により、骨盤周辺のじん帯が伸びてる状態なので、回復途中の筋肉やじん帯に負担をかけるような運動は避け、赤ちゃんのお世話以外は身体を休めることを最優先にしましょう。
1ヵ月健診で問題ないとされたら、ウォーキングや産後ヨガのようなゆるやかな運動から始めましょう。
ランニングや筋トレなどの激しい運動は体調が完全に回復する産後3~4ヶ月以降に徐々に体を慣らしながら、再開するのが良いですよ。
重たいものを持つ
「産後は赤ちゃんよりも重たいものを持ってはいけない」も昔から言われていることです。
必ずしも赤ちゃんよりも重たいものを持っていけないというルールはありませんが、要するに、腹圧がかかるような重いものを持つことは避けましょう、ということです。
産後のママの身体は骨盤底筋が伸びきって、骨盤は広がりグラグラな状態。
そんな状態で重たいものを持って負担をかけると、子宮や膀胱などの内臓を支えきれず、尿漏れや便秘、子宮下垂、子宮脱などの原因となることもあります。
今は大丈夫でも後々に不調が出てくる可能性もありますので、体がしっかりと回復するまでは家族や外部のサポートを利用して、重いものは持たないようにして過ごしましょう。
喫煙・飲酒
キツイ言い方になってしまいますが、喫煙は赤ちゃんにとって害でしかありません。
タバコは乳幼児突然死症候群(SIDS)発症の危険因子とされ、両親がタバコを吸う場合は、吸わない場合に比べてSIDSの発症率が約4.7倍も高くなると言われています。
ママが喫煙をした直後に授乳をすると、母乳から赤ちゃんにニコチンが移行して、興奮状態になって眠りが浅くなったり、中毒を起こす可能性があります。
タバコの直接の煙はもちろん、タバコを吸った後40分程度は、吸った人の吐く息からも有害物質が排出されています。
赤ちゃんが副流煙を吸うことによって、中耳炎や喘息性気管支炎の原因になるなど、健康被害のリスクが高くなります。
現在は禁煙外来などもあり、タバコを止めるための薬も保険適用されています。
ママはもちろん、パパの喫煙もこの機会に見直すことを強くオススメします。
飲酒に関しても、お酒に含まれるアルコールが母乳に移行し、赤ちゃんの成長を妨げる可能性があります。
母乳育児中に飲酒する際は、飲酒後2~3時間空けて授乳することが推奨されていますが、頻回授乳で3時間も間隔が空かない場合や、お酒に弱いタイプの人は時間を空けてもアルコールを代謝しきれない場合もあるので、授乳中は控えるのが無難です。
お酒を飲む気分を味わいたい時は、ノンアルコールビールやノンアルコールカクテルなどで代用して楽しみましょう。
水仕事
昔から日本では産後に水仕事はしない方が良い、産後は水を触らないように、と言われています。
産後はホルモンバランスの変化により、通常より身体が冷えやすい状態にあります。
体が冷えると血流が悪くなり、身体の回復が遅れたり、頭痛、肩こりなどの不調の原因にもなります。
赤ちゃんの吐き戻しやオムツの漏れなどの洗濯も増えますが、水仕事をするときは温かいお湯を使用するようにして、身体をできるだけ冷やさないように心がけましょう。
目を駆使すること
産後はホルモンバランスの乱れ、寝不足、ストレスなどで、ただでさえ目が疲れやすい状態です。
そんな中、目を駆使してしまうと、目の疲れによって頭痛などの身体の不調に繋がったり、さらに情報過多がストレスになってしまうこともあります。
赤ちゃんがいると、ちょっとしたことでも気になって、すぐにスマホでの情報収集をしてしまいがちですが、情報収集は適度にとどめ、なるべく短時間に抑えましょう。
また、スマホやパソコンを使用する際は、ブルーライトカットの眼鏡をしたり、目への負担を減らすように心がけましょう。
産後を無理なく過ごすアイデアとは?
産後は上げ膳据え膳でゆっくりと過ごしたいのが1番理想ですが、核家族が増えている現代、ママパパだけで乗り切らないといけない!というご家庭はたくさんあります。
そんな中で産後を無理なく過ごす便利なアイデアをまとめました。
- 便利家電を導入する
- 家事代行サービスを利用する
- ネットスーパーを利用する
- 宅食を利用する
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便利家電を導入する
令和の三種の神器と呼ばれている「ドラム式洗濯乾燥機」「食洗機」「お掃除ロボット」は家事をぐっと楽にしてくれます。
洗濯物を入れてスタートを押すだけで乾燥までしてくれる「ドラム式洗濯乾燥機」は、洗濯物を干す工程がなくなるだけで本当に楽になり、心の余裕にもつながりますよ。
立ちっぱなしの食器洗いも、食洗機があれば時間短縮でき、乾燥機能でカラッと乾くので拭く手間も省けます。
また、赤ちゃんがいる場合は特に、埃やハウスダストがアレルギーやぜんそくの原因と言われているので、毎日掃除機をかけて清潔な状態を保ちたいものです。
そんなお掃除をロボット掃除機にお任せしてしまえば、ボタン一つで隅々まで掃除してくれます。
どれも高価な家電ですが、食洗器とルンバなどのお掃除ロボットはレンタルすることもできるので、この時期だけ借りるのも良いですよ♪
家事代行サービスを利用する
産後は、ホルモンバランスの乱れから、普段の家事をこなすだけでいつも以上に体力を消耗してしまいます。
それに加え、慣れない赤ちゃんのお世話に疲労困憊。
そんな中で毎日家事をしないといけないこと自体がすごくストレスになってしまうことがあります。
家族などのサポートにも限界がある場合は、時には家事代行サービスを利用して家事の負担を少なくすることがオススメです。
いつもの家事から解放されると、体力的にも精神的にも余裕が生まれます。
産後のママのストレス軽減のために、家事代行サービスを利用することはとても効果的ですよ。
ネットスーパーを利用する
赤ちゃんを連れての買い物は、準備にも時間がかかるし、赤ちゃんの都合を見てタイミングを調整したりと、スムーズにいかないものです。
そんな中、ネットスーパーは本当にありがたいサービスです。
オムツや水物などの重いものも玄関まで配達してくれ、買い物に行く負担がぐっと少なくなります。
家に居ながら、冷蔵庫の中身や備品の在庫を確認しながら注文できるので、必要なものを必要な分だけ購入できるのも嬉しいポイントですね。
中でも、個人的におすすめなのはコープです。
コープは離乳食や幼児食も充実しているので、子育て世帯には嬉しいことづくし。
お試しセットなども販売されているので、どんな商品があるのか一度資料請求をしてみるのもおすすめでしょう。
居住地 | 申込先 |
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宅食を利用する
赤ちゃんのお世話をしながら毎日献立を考えてご飯を作るのは本当に大変ですよね。
身体を回復させたい、授乳をしているので栄養面に気を付けたい、でもご飯を作るのは大変…という産後ママにおすすめなのが宅食サービスです。
栄養バランスのとれた美味しい食事が簡単に準備できることから、今とても人気を集めているサービスです。
各社お試しセットや初回限定割引などが用意されたりしているので、そういったものを賢く利用して食べ比べしてみるのもオススメですよ。
- 栄養面はきちんとしたい
- レンジで解凍だけで済ましたい
- 妊婦さん特有の控えた方がいいものはきちんと控えたい
産後の無理は一生祟る?無理なく過ごすためのアイデア┃まとめ
本記事では「産後の無理は一生祟る」と言われている理由と、産後を無理なく過ごすためのアイデアをお伝えしました。
産後に無理をすると
- 身体を壊す
- 心を壊す
- 更年期に影響が出る
と言われていて、産後にしない方が良いことは以下の5つでした。
- 激しい運動
- 重たいものを持つ
- 喫煙・飲酒
- 水仕事
- 目を駆使すること
また、産後を無理なく過ごすためは便利な育児グッズをうまく利用するのもいいでしょう。
べびすくでは、0歳で買ってよかった神育児グッズを紹介しています。ぜひ読んでみてくださいね。
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