- 妊娠中に口の中がまずいと感じる原因
- 口の中がまずい時に有効な対処法は?
妊娠中は「つわり」などの体調不良だけでなく、マイナートラブルが付いてまわります。
その中の一つに「口の中がまずくなる」という方も。口の中がまずいと、何をするにも不快に感じますよね…
本記事では、妊娠中に口の中がまずくなる原因とその対処法をまとめます。
妊娠中口の中がまずい!原因は?
妊娠中口の中がまずいと感じる原因は主に以下の4つが挙げられます。
唾液の分泌の減少
妊娠中はホルモンバランスの影響で唾液の分泌が減少します。
唾液が少なくなることで口の中が乾燥したり細菌が増えて口の中のネバつきを感じるため、口の中がまずい原因に繋がるようです。
参考元:三松渡辺歯科医院
亜鉛などのミネラル不足
ミネラルの中でも特に亜鉛が不足すると、口の中に苦味を感じたり味覚障害を引き起こすと言われています。
妊娠中はつわりで食べられるものに偏りができてしまい、亜鉛などのミネラルが不足しがちに。
そのため何も食べていなくても口の中が気持ち悪いと感じてしまう原因になります。
妊娠中の女性の亜鉛摂取量の推奨量は10mgとされていますが、なかなか食事だけでは必要量の亜鉛を摂取するのは難しそうですよね。
実際に最近の女性の亜鉛摂取量は推奨されている量よりも少ないようです。
最近、日本人の一般的な献立による1日亜鉛摂取量は、9mg 程度であると算出された。また、若い女性の摂取量はわずか 6.5mg 程度であることがわかった
日本人における亜鉛摂取量 の現状と摂取基準
妊婦さんは妊娠前よりもさらに亜鉛の摂取推奨量は増えるため、妊婦さんの多くは亜鉛不足であると言えるでしょう。
口内環境の悪化
口の中がまずく感じる原因には、口内環境の悪化も考えられます。
つわりで歯磨きすらもできないという経験がある人は多いのではないでしょうか。
口の中に歯ブラシを入れることで吐き気が誘発されるため、ささっとしか歯磨きができず食べカスや歯垢が残ったままとなります。
それによって口内環境が悪くなり気持ち悪さを感じる原因に繋がります。
胃の圧迫による胃酸の逆流
胃酸が逆流することでも口の中に苦味やまずさを感じることがあります。
妊娠すると子宮が大きくなり胃などの内臓がどんどん圧迫されていきます。
そのため胃酸が逆流しやすくなり、胃酸の酸っぱい感じや苦味を感じて口の中がまずい原因となるようです。
妊娠中口の中がまずいと感じるのはいつまで続く?
いつまで口の中がまずいと感じるかは個人差があるので、いつになれば落ち着くというのは一概には言えません。
調べてみると口の中の不快感は妊娠初期から感じ始めることが多く、安定期に入ってくる妊娠15〜20週あたりでつわりと共に徐々に落ち着いてくる人が多いようです。
ですが中には産むまで口の中のまずさが続く人も。
私は出産まで口の中のまずさを感じるタイプだったので、産後は嘘のように口の中のまずさが消えたことに感動したのを覚えています。
妊娠中口の中がまずい時の対処法
妊娠中、口の中がまずいときの対処法は以下のとおりです。
飴やガムを食べる
手軽にできる対処法として飴やガムを食べてみましょう。
飴やガムを食べることで口の中のまずい味が緩和され、さらに唾液の分泌も促してくれます。
カバンやポケットの中に入れておくことで仕事中や出先でも手軽に口にできておすすめですよ。
一度口にすればしばらく味が持続するので、長い時間口の中の不快感を紛らわせてくれそうですね。
私はレモン味などの柑橘系や梅味の飴が口の苦味を感じづらいのでお気に入りでした。
ミント味の飴やガムも清涼感があって人気があるようです。
炭酸を飲む
炭酸を飲むことで、シュワシュワした口当たりが爽快感を感じさせてくれます。
炭酸はジュースの方が甘くて飲みやすいかもしれませんが、同時にカロリーや糖分も多く摂取してしまうのでなるべく無糖のものを選びましょう。
無糖でもレモンやぶどうなどのフレーバー付きのものが多く売られているのでカロリーや糖分を気にせずゴクゴク飲めますよ。
味のない炭酸水よりもフレーバー付きの方がより清涼感を感じられるため、より口の中の苦味や不快感を消してくれます。
歯磨きをする
歯磨きもすぐに口の中のまずさを解消してくれるおすすめの方法です。
歯磨きをすると歯磨き粉のスーッとした感じが口の中の不快感を消してくれて、さらにお口の清潔も保たれるので一石二鳥ですよ。
口の中のネバつきも改善するので、1日に何度も歯をみがいているという人もいました。
何かを食べて紛らわす方法に比べると歯磨きできる場所が限定されたり、頻繁にみがくのが難しい場合もあるため他の対処法と組み合わせながら試してみましょう。
吐きづわりで歯磨きが辛いという人はマウスウォッシュを使うと吐き気を感じにくく、歯磨きと同じ効果を期待できます。
氷や冷凍フルーツを舐める
キンキンに冷やしたフルーツや氷を食べることでも口がさっぱりしておすすめです。
私が一番効果があったと感じたのがこの方法でした!
氷やフルーツを舐めることで水分補給にもなるので口の中を潤してくれ、口の中の乾燥やネバつきが抑えられます。
フルーツはみかんやパイナップルなどが程よく酸味があって水分も多いので食べやすく感じました。
冷凍フルーツは業務用スーパーやコンビニでも手軽に購入できて種類も豊富なので、好みのフルーツを見つけてくださいね。
氷は味がないのが苦手という場合は、ジュースを凍らせてシャーベットのようにする方法もあります。
凍らせることで口の中でゆっくり舐めていられる分、そのまま飲むよりも糖分の摂りすぎを防ぐことができますよ。
亜鉛やミネラルを多く含む食材を食べる
できる限り亜鉛やミネラルを含む食材を意識しながら食事することで、口の中の気持ち悪さの改善が期待できます。
亜鉛を多く含む食材は以下のようなものが挙げられます。
- 牛もも肉
- 牛レバー
- 牡蠣
- チーズ
- アーモンド
- そば
亜鉛は口の苦味を改善するだけでなく、お腹の赤ちゃんの成長にも欠かせないミネラルなのでしっかり摂取しておきたいですね。
つわりでなかなか栄養を意識して食事が摂れない場合は、亜鉛を含んだサプリメントを飲むことで亜鉛を摂取できます。
(妊婦さんは飲んではいけないと記載されているサプリもあるので、必ず産婦人科医に確認してから飲むようにしましょう!)
ただ、亜鉛やミネラルを過剰に摂取し過ぎてしまうと貧血や吐き気、下痢など逆に体調不良を引き起こしてしまう場合も。
とりあえず栄養を摂ればいいというわけではありません。
一つの栄養に偏り過ぎず、バランスを考えて上手に食事やサプリで栄養を摂れるように心がけましょう。
妊娠中に口の中がまずい原因と対処法まとめ
本記事では、妊娠中に口の中がまずい原因と対処法をまとめました。
妊娠中に口の中が不味く感じる人は意外と多いようです。
ただでさえつわりや妊娠によるマイナートラブルに悩まされている中、口の中がまずいと食事や水分も満足に摂れず大変ですよね。
対処法を調べると、口の中がまずい時には他の味で紛らわせるのが一番効果があるようでした。
手元に飴や飲み物を置いておくようにすればいつでも口にできるので安心ですね。
もう一度、対処法をまとめます。
この症状はいつまで続くんだろう‥と不安だと思いますが、この辛さにもいつか終わりがあります。
少しでも辛い妊婦生活が楽になるように、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてくださいね!
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