- 育休中に取ってよかった資格はある?
- 育休中に取得しやすい資格の選び方が知りたい
- 育休中に資格を取得するメリット・デメリット
育児休業は、育児をするためにお仕事を休業するので本当の意味での「おやすみ」ではありません。
しかし、育休は約半年〜長い人だと3年間取る方もいる中で、以下のような思いを抱えている方も。
そんな育児休業中にはこんな思いも…
- 職場復帰への不安
- 子供と長くいられる仕事に転職したい
- 職場でのキャリアアップを目指している
- 子供を育てる以外にも自己実現したい
- 子供のお昼寝中にできることがあればしたい
このようにキャリアへの不安を感じている方も実はかなり多いんです。
そこで本記事では、育休中に取りたい資格の選び方や、取ってよかったおすすめの資格を紹介します。
育休中に取得したい資格の選び方
育休中に取得したい資格の選び方は以下の通りです。
- 自分に合った資格の難易度かどうか
- 合格までに必要な時間が半年〜2年かどうか
- キャリアを見据えた資格かどうか
自分に合った資格の難易度かどうか
まずは自分が目指せる資格かどうかを考えてみましょう。
キャリアアップや収入アップを目指せる資格だとしても、難易度が高く合格率が低い資格は
あまりおすすめしません。
必然的に勉強量が増えてしまうので、育児中の限られた時間ではモチベーションが下がる可能性も。
まずはいくつか候補を上げた中で比較的合格率の高い、気軽に目指せる資格を選びましょう。
合格までに必要な時間が半年〜2年かどうか
育休中に資格を取るためには、合格までの期間が半年〜2年くらいまでという必要があります。
一般的な育休期間は1年程度で、公務員や大手企業などは3年ほどです。
育児や家事の合間をぬっての勉強になるので、なるべく余裕を持って試験を受けておきたいですよね。
自分の育休期間に合わせて、合格までの期間に余裕があるかどうかを考えておきましょう。
キャリアを見据えた資格かどうか
せっかく資格を取るのであれば、自分のキャリアアップを目指せる資格を取りたいですよね。
何か資格を取りたいという思いだけでやみくもに資格を取得しても、自分のキャリアや生活に繋げられる資格でなければ十分に資格を活かせない可能性があります。
自分が将来目指す仕事やキャリアに繋げられる資格かどうかを見据えて、取得する資格を選びましょう。
育休中に取ってよかった資格4選【キャリアアップや転職に役立つ】
キャリアアップや転職に役立つ育休中に取ってよかった資格を4つ紹介します。
日商簿記
日商簿記は企業の経理や会計事務所、営業職などお金の流れがある仕事で役立ちます。
企業の会計の基本的な知識が身につくので転職やキャリアアップに有利とされており、社会人の中でも人気の資格です。
日商簿記の資格でできること
- 会社の会計についての知識が身につく
- どの企業でも就職・転職に有利になる
- 上位の資格取得に役立てることができる(FP、税理士など)
日商簿記は1級・2級・3級とレベル分けされていますが、最初は難易度が低い3級から受けると良いでしょう。
合格率も比較的高めなので、育休中でもしっかり勉強すれば取れそうですね。
合格率 | 40〜60% |
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合格基準 | 正答率70%以上 |
必要な 勉強時間 | 約100時間 3ヶ月程度 (日商簿記3級の場合) |
試験日程 | 年3回 (6月・11月・2月) |
医療事務
医療事務の資格を取ると、全国の病院やクリニックなどで事務として働くことができます。
求人が多く、育児中でもパートで働くことができてお給料も比較的安定しているので、ママが無理なく働ける人気の仕事です。
一旦退職してしまっても資格があれば採用されやすいので、取っておいて損はなさそうですね。
医療事務の資格でできること
- 医療機関での受付や事務
- レセプト業務・・・診療報酬の明細書をまとめて、保険機関へ診療報酬を請求する業務
- クラーク業務・・・医師や看護師に代わり、患者さんの受付や応対をする業務
医療事務は資格がなくても働けますが、資格があった方が採用されやすかったり給与アップが見込めます。
しかも毎月試験があるので、自分が受けたいタイミングで試験が受けられるのも育休中のママには大きなメリットでしょう。
合格率 | 60〜80% |
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合格基準 | 正答率70%以上 |
必要な 勉強時間 | 約200時間 |
試験日程 | 月1回 |
関連 未経験・資格なしから医療事務になるには?おすすめ最短ステップを紹介!
登録販売者
登録販売者は薬剤師に代わり、ドラッグストアやコンビニで市販薬を販売できる資格です。
市販薬に含まれる成分や効果についての知識が必要となるため、子どもに薬を買いたい時など家族の体調不良時にも役立てることができます。
需要が高い仕事なので比較的就職しやすく、正社員やパートなど働き方も選べるので、育休明けのママでも働きやすい仕事と言えるでしょう。
合格率が40〜50%と半数は不合格となっていますが、しっかり勉強すればそれほど難易度は高くない資格です。
薬剤師のように大学に通う必要がなく誰でも受験資格があるので、誰でも資格取得のチャンスはありますよ。
登録販売者の資格でできること
- 薬剤師がいなくても市販薬の販売ができる(第1類医薬品は販売不可)
- 市販薬の成分や効果について理解できるようになる
- 店舗管理者などの役職を目指せる
合格率 | 40〜50% |
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合格基準 | 正答率70%以上 |
必要な 勉強時間 | 400時間 |
試験日程 | 年に1回 |
FP
FPは保険や税金などの知識を持ち、人それぞれのライフプランに合わせて資金計画をたてたり資産運用の仕方をアドバイスするお金の専門家です。
子どもの教育資金や将来へ向けての資金準備といった、生活に関わるお金の動きも自分で見直しができるので、持っていると安心な資格の一つです。
FPの資格でできること
- 住宅ローンや資産形成などお金に関わる知識が身につく
- 自分で家計の細かな見直しができる
- 生命保険や医療保険など保険商品の知識が身につく
- 金融機関などの企業への就職や、開業を目指せる(FP1・2級)
FPは国家資格でありFP技能士1級を取得すれば独立開業も目指せるため、キャリアアップへの強い味方となってくれそうですね。
FP2級も金融機関や不動産会社、生命保険会社への就職に有利です。
元々こういった業界に勤務されている人は育休後もブランクを感じにくく、昇進や昇給に繋がる可能性があるので是非とも取得しておきたいですね。
しかし、国家資格のためFP2級は合格率が25〜30%、1級は7〜18%程度と、簿記や医療事務などに比べて難易度は上がります。
ですが国家資格の中では難易度が比較的低く誰でも受験資格があるので、しっかり勉強すれば数ヶ月で取得を目指せますよ。
合格率 | 3級:40〜80% 2級:20〜40% 1級:7〜18% |
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合格基準 | 3級:60点満点中36点以上 2級・1級:筆記・実技それぞれ60%以上 |
必要な 勉強時間 | 3級:30〜100時間 2級:150〜300時間 1級:450〜600時間 |
試験日程 | 3級:決められた日にちの中で自由に選択可能(2024年4月より) 2級:年3回 1級:筆記は年1回、実技は年3回 |
育休中に取ってよかった資格3選【子育て生活に役立つ】
子育て生活に役立つ育休中に取ってよかった資格を3つ紹介します。
整理収納アドバイザー
整理収納アドバイザーは片付けのプロであり、どうやって整理収納したら片付くのかという疑問を解決できる資格です。
子どもが生まれるとおもちゃや洋服、育児用品などで部屋が散らかりがちになり、片付けようと思っても中々時間がなく片づけられないこともしばしば。
この資格を取っておけば、整理整頓の知識と家のスペースを無駄なく使うスキルを習得できます。
これなら日々の片付けのストレスを減らすことができそうですね!
整理収納アドバイザーとしてできること
- 整理収納の考え方やコツがわかる
- 効率よく収納ができる
- プロの整理収納アドバイザーとして人にアドバイスができる(1級取得の場合)
資格には1級〜3級まであります。
2級・3級は誰でも受験できますが、1級を受ける場合は2級および準1級を取得しておく必要があるため注意しましょう。
1級を取得すると家事代行サービスや整理収納の講師などの仕事に繋げることもできます。
1級の合格率はかなり高く難易度が低めの資格なので、育休中に1級を目指すことも十分可能です。
生活に役立てることができて、かつこの資格で生計を立てたい人は1級を目指してみても良いかもしれませんね。
合格率 | 3級:講座受講のみで資格取得可能 2級・準1級:ほぼ100% 1級:一次試験(筆記)は70%〜80%、二次試験(実技)は80〜90% |
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合格基準 | 正答率70%以上 |
必要な 勉強時間 | 3級:3時間の講座受講のみ 2級:7時間の講座受講 準1級:7.5時間×2日間の講座受講 |
試験日程 | 2級・準1級:どこの講座を受けたかで変動 1級:CTB受験の場合、基本的にはいつでも ※CTB受験・・全国300のテストセンターでの試験 主要都市会場での受験の場合は、不定期 |
食生活アドバイザー
食生活アドバイザーは「食」を中心に様々な視点から健康をサポートする役割を持っています。
自分や家族の健康のために食生活を考えたいと考えているママにピッタリの資格ですね。
プライベートだけではなく、飲食業や福祉施設など食が関わる業界で仕事として資格を活かせます。
人の健康維持に携わりたいと思っているのであれば取得して損はないでしょう。
食生活アドバイザーとしてできること
- 食で自分や家族の健康を守る
- 飲食店での食育やダイエットなどに特化したメニューの提案
- 病院や福祉施設での個人に合わせた食事の提案、食生活のアドバイス
- SNSや講義での情報の発信
調理師や栄養士のように受験資格は必要というわけでないので、誰でも食生活アドバイザーを目指すことができます。
食生活アドバイザーには2級と3級があり、3級は消費者目線での食生活の見直し、2級は食を提供する立場からの視点でのアドバイスができることを目的としています。
いきなり2級からの受験も可能なので自分の目的に合わせてどれを受験するか決めて試験にのぞみましょう。
合格率 | 3級:65% 2級:40% |
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合格基準 | 2・3級共に正答率60%以上 |
必要な 勉強時間 | 3級:約1ヶ月 2級:約2ヶ月 |
試験日程 | 1年に2回 |
ベビーマッサージ
ベビーマッサージの資格は人気があり、ママの間でも取得する人が多い資格です。
ベビーマッサージの資格でできること
- 赤ちゃんとのスキンシップの方法が身につく
- 自宅などでベビーマッサージの教室を開催できる
民間資格のため難易度はかなり低く、講座を受ければすぐに取れる場合も。
ベビーマッサージの資格取得にかかる期間は、資格を認定している協会や企業によっても異なりますが、一般的に6ヶ月以内に取得できるベビーマッサージの資格が多いです。
講座の内容によっては最短1日で取得できる資格もありますので、状況に応じた期間でベビーマッサージの資格を取得することができます。
日本ベビー&チャイルドケア協会
自分の子にもマッサージしてあげることはもちろん、施設や自宅で教室を開くことも可能ですよ。
保育士や助産師、看護師の資格があるママは今の仕事でのスキルアップにも繋がります。
ベビーマッサージの資格を発行する団体は複数あり、カリキュラムや受講方法、フォローアップ体制が異なります。
自分のライフスタイルや目的にあった団体を選びましょう。
合格率 | ほぼ100% |
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合格基準 | 団体により異なる |
必要な 勉強時間 | 団体により異なるが おおむね6ヶ月以内で取得可能 |
試験日程 | 団体により異なる |
育休中に資格を取得するメリット・デメリット
育休中に資格を取得するメリット・デメリットを紹介します。
メリット | デメリット |
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育休明けにブランクを感じない キャリアアップや転職活動に役立つ 育休中でも自己実現ができる 資格取得のための時間確保がしやすい | 子どもとの時間に影響がある場合も 参考書や受験にかかる費用 |
デメリット
- 子どもとの時間に影響がある場合も
- 参考書や受験にかかる費用
資格取得のためには時間と費用がかかります。
せっかく赤ちゃんとゆっくり過ごせる時間を勉強に費やすのは…と考えてしまう人もいるのではないでしょうか。
また、資格によってかかる費用も異なり、講座受講費や検定料を合わせると10万を超える資格もあります。
いくらキャリアアップや生活のためでも大事な子どもとの時間や家計を犠牲にしては元も子もありません。
育休後の自分のライフプランや仕事をしっかり見据えて、時間と資金に無理のない範囲で資格取得を目指しましょう。
メリット
- 育休明けにブランクを感じない
- キャリアアップや転職活動に役立つ
- 育休中でも自己実現ができる
- 資格取得のための時間確保がしやすい
育休中であれば仕事をしている時にはなかなか取る時間がなかった資格を取る余裕ができたり、育休中に仕事復帰や転職に向けた準備をしておくことができます。
育休中はキャリアの遅れを気にしてしまいがちですが、育休中に資格取得することで自分のモチベーションの維持に繋げられそうですね。
育休中の資格取得におすすめな通信講座
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育休中に取ってよかった資格まとめ
育休中に取ってよかった資格は以下の通りです。
育休の期間で取れる資格はたくさんあります。育休期間をチャンスととらえる人も多いでしょう。
資格を取ることで自信に繋がったり、さらに上の資格を目指したりなどモチベーションがアップします。
ただし、育休は子育てが第一優先です。育児と勉強を両立させるのは簡単なことではありません。
自分と子どもとの時間を大切にしつつ、無理のない範囲で資格取得を目指しましょう。
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