言葉が遅い子は頭が良い?悩む必要なし!意外な事実

言葉が遅い子 頭が良い
  • 言葉が遅い子は頭が良いって本当?
  • どうやって接したら良い?

自分の子供が、周りの子供と比べて言葉を発するのが遅いと不安になりますよね。

この記事ではよく言われる「言葉が遅い子は頭が良い」という説について、紹介します。

いま不安な方は、ぜひこの記事を読んでリラックスしてくださいね。

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目次

言葉が遅い子は頭が良いって本当?

言葉が遅い子ほど頭が良いというのは本当です。

聴力や理解力に問題がないのに話し始めないのは、以下の理由が考えられます。

他の能力が高すぎる

世界中のどんな場所でも、人間が言葉を話すのは、人とのコミュニケーションに言葉が一番便利だからです。

しかし、言葉が遅い子の場合は、他の能力が高すぎるために、言葉がなくても不自由がないため話さないということが考えられます。

たとえば、保育園に行きはじめた子供が「ママ」より先に「せんせい」と言うことは良くあります。

子供は母親より先生が好きなわけでも、「ママ」より「せんせい」が言いやすいわけでもありません。

「ママ」は呼ばなくてもすぐに来てくれるけど、「せんせい」はハッキリ言葉に出して呼ばなければ来てくれないこともあるでしょう。

大勢の子供たちのなかで自分の希望を叶えるために、子供は「せんせい」と呼ぶのです。

このように、言葉は必要だから自然と使うようになり、どんどん発達を重ねていきます。

言葉以外の能力が十分高く、子供にとって必要なコミュニケーションが取れているのであれば、あえて言葉を使う必要がないため、言葉が遅くなるのです。

完璧を目指している

言葉が早い子供は「うーうー」「あーあー」など、赤ちゃん特有の喃語(なんご)も早いことが多いです。

まだ話せないうちから口の筋肉を少しずつ動かしはじめ、間違っていても気にせずに言葉を話そうとすれば、自然と言葉は早く話せるようになります。

一方、言葉の遅い子は完璧主義である可能性が高いです

つまり、相手の話していることも、自分が話そうとすることも、完璧に理解してからでなければ話したくないと考えているということ。

まだ小さいうちから、しっかり理解して話そうとする子供は、やっぱり頭が良いですよね!

このタイプの子供は、最初の言葉は遅いですが、一度話し始めるとぐんぐん言葉が発達し、すぐに他の子に追いつき、追い抜かすことも珍しくありません

言葉が遅かったけど頭が良い有名人は?

言葉が遅かったけど頭が良い!という人はたくさんいます。ここでは有名人と、私が知るなかで一番言語能力の高い友人をご紹介させてください。

アインシュタイン

世界的に有名な天才理論物理学者のアインシュタインは、5歳ごろまでほとんど言葉を発することがなく、9歳になってもそれほどスラスラと言葉を話せなかったという記述があります。

言葉の理解には問題はなかったものの、話すことだけが苦手だったそうです。

そんなアインシュタインは9歳の頃にピタゴラスの定理を自力で証明し、12歳の頃に手に入れた幾何学の本から微分・積分を自力で習得したと言われています。

そして相対性理論を始めとする数々の素晴らしい発表を行い、ノーベル賞も受賞。

インタビューにはユーモアを持って答えるなど、豊かな人間性も感じられます。

アインシュタインは、言葉を話すというごく一部のことは苦手でしたが、その他の部分が天才的だったため、20世紀を代表する学者として今も尊敬され続けています。

岡田准一

元V6で俳優の岡田准一さんも、言葉が遅かった有名人のひとりです。

3歳まで「ママ」「パパ」なども何も話さずに相手を睨んでいたということで、心配した親が病院に検査に連れて行っても個性だと診断されたそうです。

3歳になった岡田准一さんは、家族で話しているときに「それは違うと思う」と初めての言葉を発したというから驚きです。

そんな岡田さんは今や日本アカデミー賞を何度も受賞、主演作品がモントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリを受賞するなど、輝かしい経歴を歩んでいます。

俳優業だけでなく、高いコミュニケーション能力が必要とされるテレビ番組でも活躍するなど、頭の良さを感じますね。

2歳の頃にはキックボードのようなものに乗って、2駅離れた母親の友人の家に一人で行き、インターホンを鳴らして待っていたなど、並外れた運動神経と地理能力の高さもあったようですよ。

(番外編)10か国語を話す友人

有名人ではありませんが、私の身近にも言葉を話し出すのは遅く、今は非常に頭の良い大人となった友人がいます。

彼は3歳まで全く何も話さず、親が心配していたら、ある日突然、普通に会話し始めたそうです。

大人になったら長期留学や海外経験なしで10か国語を話すという天才で、更にコミュニケーション能力も高いため世界中に友達がいるようです。

現在は大手総合商社に勤め、世界各国を飛び回っています。

彼が言うには、「外国語を話す相手の言葉を聞いていると、何となく意味が分かって、何となく自分も話せるようになる」らしいですよ。

この友人の話を聞いてから、言葉が遅い子は話さなくても理解できている分、頭が良いんだな…と実感しました。

言葉が遅いのはなぜ?

言葉が遅いのはなぜでしょうか。それには以下の理由が考えられます。

言葉を理解していない

まだ言葉が理解できていない場合、しっかりと話すことはできません。

言葉の理解には、実はたくさんの能力が必要となります。

たとえば「ワンワン」という言葉を理解するには、4本足、大きさはこれくらい、色は何色、生き物、毛が生えている…など、さまざまな要素を複合的にとらえてワンワンとは何かを判断しなければいけません。

最初はすべての動物を「ワンワン」と呼ぶ子供も多いですが、これはまだ言葉の意味を絞り込めていないことが原因です。

少なくとも、子供の中で「これがワンワンだ」と判断できるまでは、「ワンワン」という言葉を話すのは難しいでしょう。

ただし、言葉を理解する前の段階でも、大人の言ったことをオウム返しにして発言することもあります。

聴力が足りない

子供の言葉が遅い場合、聴力が足りないというケースもあります。

聞こえていないものを自然に話すことはできません。

今は新生児のうちにスクリーニング検査を行って聴力をチェックしますが、そこで問題がなくても、新生児期以降に難聴が生じることもあります。

耳が聞こえない場合は、早い段階で適切な治療や補聴器などの活用をすることで、言葉の発達を促すことができます。

音に反応しない、声のする方を向かないなど、「聞こえていないのでは」と感じることがあれば、早めに専門医に相談しましょう。

口の筋力が足りない

言葉を話すには、舌やアゴなどを思い通りに動かす筋力が必要です。

生まれつきの舌の構造などで、発音がはっきりしないことも少なくありません。

たいていは成長するにつれて筋力が付き、明確な発音が可能になりますが、同年代の子供より特に遅れていると感じるのであれば、言葉の療育ができる公的機関に相談をしても良いでしょう。

脳の機能がうまく働いていない

言葉が遅いだけでなく、言語以外のコミュニケーションでの違和感がある場合は、脳の機能がうまく働いていない可能性があります。

いわゆる発達障害や自閉症スペクトラムなどに該当していると、言葉の遅れ以外にも定型発達には当てはまらない部分がいくつも見られるケースが多いです。

不安に感じる場合は、役所や医師に相談し、適切な対応をお願いしましょう。

性格的な理由

身体的、精神的には十分に発達しているのに言葉が遅れている場合、性格的な理由であることが多いです。

すごくマイペースで周りを気にしないタイプや、受け身で満足しているタイプ、完璧主義なタイプなどは言葉が遅い傾向にあります。

性格的なことで言葉が遅れている場合は、まったく悩む必要はありません

時期が来たら子供から自然と話し始めるでしょう。

言葉が遅い子供にはどのように接する?

言葉が遅い子供には、大人は以下のような点を意識して接すると良いでしょう。

たくさん話しかける

言葉を聞かなければ、話し始めることはないため、子供の身近にいる大人がたくさん話しかけることが大切です。

絵本を読み聞かせするのも、きれいな言葉をインプットするのに最適。

さらに、まだ話せない子供の思いを、大人が代わりに言葉にしてあげるのもおすすめです。

たとえば、子供がバナナを欲しがっていると分かったとき、そのまま「ハイ」と渡すよりも「バナナがほしいね。じゃあバナナをあげようね。」などと話しかければ、子供は自分の希望を言葉で表現する方法を学べます。

子供の目線で話す

子供でも分かりやすいようにゆっくりはっきり、優しい言葉で話しかけることが大切です。

子供が指さしをしていたら、「あれはブーブーだね、速いね」など、子供の目線で話しかけてあげましょう。

「ブーブー」や「まんま」などの幼児語を使うことは専門家の間でも賛否両論ありますが、子供が理解しやすい、発音しやすいことを優先するなら使ってみてはいかがでしょうか。

間違いを訂正しない

子供が話し始めたとき、まだ「バナナ」と言えずに「バー」と言ったり、「テレビ」が「テベリ」になったりします。

そんなとき、「違うよ、バナナでしょ」などと訂正すると、子供は間違った自分を恥ずかしく思って話すのが嫌になるかもしれません。

かわいい言い間違いは放っておいても成長とともに自然と修正されるので問題ありません。

しかし、言葉の発達を重視するのであれば、「バー」と言われたら間違いを指摘・訂正するのではなく、「そうだね、バナナだね。」と大人は正しい言葉を使って話すと良いでしょう。

子供には訂正するよりも、表現できたことをたくさんほめてあげましょう

穏やかに過ごす

子供の健全な発達のためには、身近な大人が穏やかに過ごし、その子独自の個性をあたたかく見守ることが大切です。

発達に不安を感じても、まだ公的機関に相談すべきか判断できない場合は「次の年齢になったら相談する」などの条件を決めて、それまでは気にせずに過ごすのも良いでしょう。

言葉が出ないと心配になりがちですが、実は言葉の遅れは頭の良さの裏返しということもあります。

子供の変化には気を付けながら、子供と穏やかな日々を過ごせると良いですね。

言葉が遅い子は頭が良い?まとめ

言葉が遅い子は頭が良いと言われるように、話さなくても頭のなかでたくさん考えて、毎日成長を続けています。

言葉には出さなくても、大人の言うことを全部わかってるかもしれないよ

言葉が早い子と遅い子のどちらが良いと断言はできませんが、それぞれの個性に合わせて月齢に合った知育玩具幼児向け教材などでさまざまな良い刺激を与え、子供の可能性を広げていけると良いですね。

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